【就活】自己分析~生まれたときまで遡る~

この記事では、就活における第一歩と言える、自己分析についてお伝えします。

 

就活のサイトなのでよく見る、「自己分析」について、

何から始めたらいいかわからない…という人にこそ読んでいただきたい記事です。

 

また、自己分析は完璧!という人も、

新たな視点の一つとして捉えていただければと思います。

ただの「やってきたことリスト」だった自己分析

私の最初の自己分析は、今思うと、ただの「やってきたことリスト」だったと思います。

ミーハーな私は、名だたる大企業に入れたらいいなという漠然とした考えで、

以下のポイントに絞って自己分析を進めていました。

 

 ・学生生活(中学/高校/大学)で、目立った活躍

 ・自分が頑張ったこと

 

ある程度、自分のことをアピールはできるのですが、

集団面接では似たようなことを話す人もたくさんいて、

会社側から見たら、よくいる学生の一人だったと思います。

 

生まれたときまで遡る?

何かもやもやしていたところ、

ある大手広告代理店の人に、就活の相談をする機会がありました。

そこで得た自己分析は、今までのものを180度変えるようなものでした。

 

「生まれたときまで遡ってる?」とその人は聞きました。

 

中学生まで振り返っていた自分は、なんなら人より深く自己分析していると思っていたので、

「生まれたときまで遡る」と言われたときは、「?」という状態でした。

 

「自分のことに関して覚えていることを、左側に書いて」

おもむろに紙を縦半分の谷折りにすると、その人は言いました。

 

「まずは幼少期から」

そう言われた僕は、数少ない自分のことを思い出しながら、

幼少期で覚えていることを絞り出して書いていきました。

 

「人に言われて覚えていることも書いていいよ」

「できごとに感じた感情も書いてね」

 

10分程度で、絞り出せたのはわずか3つほどでした。

(ちなみに、そのときに絞り出せた3つのことは、

 ・歌と絵本が好き

 ・とにかく怖がり

 ・しっかりしているとよく言われる

という3つでした)

 

「いい調子!じゃあ次は小学生期ね」

「次は中学生期」「終わったら高校生期」と進み、

大学生期まで書き終えました。さすがに今に近づいていくたびに、

思い出すことは増えるので、書く量も増えていきました。

 

大学生期の最後まで行くと、その人は続けました。

「じゃあ幼少期に戻って、各項目から読み取れる、感情や特性について、

なんでそう思うのかを掘り下げてみて」

 

「例えばさ、幼少期の『とにかく怖がり』は何が怖かったの?」

 

私が怖かったものは、たくさんあります。

すれ違う犬、怒っている人、おばけ、などです。

 

「じゃあ例えば怒っている人を避けるために、どうしてた?」

 

私は、人に怒られないように、逆に言えば褒められることを考えて行動してたことを思い出しました。

だから、人からは「しっかりしている」とよく褒められていたのです。

 

「これで一つつながったね~。続けてみようか」

 

「怖がり」=「怒られたくない」=「人に褒められるように行動する」=「褒められると嬉しい」という式ができました。

 

それを、先ほど出した小学生期/中学生期/高校生期/大学生期と繰り返しました。

 

「じゃあ、幼少期から今までで、共通点ある?」とその人は言いました。

 

共通点を探すと3つくらい見つかました。

 

「それが君の本質です。その本質の延長線上にきっとやりたいことがあって、

 その延長線上に合う会社が、本当にある会社だよ。」

 

長くなってしまったので、まとめるとこうです。

 

 ・幼少期から自分に起きたこととそのときの感情を整理する

 ・その中から共通点を見つける

 ・それが自分の本質

 ・その延長線上に必ず自分のやりたいことがある

 ・それと交わるところが、行くべき会社

 

ということです。

 

長くなってしまいましたね。

 

この自己分析は2つのことに役立ちました。

 

まず1つは、会社選びです。

 

自分が本当にしたい仕事は何なのか、

その仕事がある会社は自分自身に本当に合う会社なのか判断することに役立ちました。

 

そしてもう1つは、志望動機です。

集団面接で志望動機で他人と被ることがなくなりました。

 

なんせ、生まれた時から遡る原体験をもとに、志望動機を話すわけです。

人と被らず、志望動機に厚みが出ていることが自分でもわかりました。

 

この自己分析をしてから、私は面接で落ちることはなくなりました。

 

まとめ

・自己分析は生まれたときまで遡る

・自分の今までには共通している特性が必ずある

・その延長線上にある仕事を選ぶ

・その延長線と交わる会社を選ぶ

 

いろめ