問題の見つけ方 ~何から始めたらいいの?~

みなさんこんにちは!

 

・何かを改善したいが、何から始めていいかわからない

・問題点はいくつか思い浮かぶが、いまいちまとまらない

・そもそも何をしたらいいかわからない

 

そんな悩みを持つ社会人1年目のみなさんに向けて、

問題解決の初歩中の初歩、問題の見つけ方についてお話したいと思います。

 

問題の見つけ方のプロセスは以下の通りです。

①あるべき姿を設定する

②現状を分析する

③あるべき姿と現状のギャップに気づく

※このあと「書き出す」という作業があるので、付箋(ふせん)があると便利です!

①あるべき姿を設定する

問題の見つけ方のもっとも重要な要素の1つ「あるべき姿」の設定です。

「あるべき姿」とは「自分の理想とする姿」「こうなったらいいなと思い描けるもの」だと思ってください。

 

まずは目の前の課題について「どうなっていたら最高か」をとことん考えてください。

この作業のときに重要なのは、とにかく書き出すことです。

とにかく目の前の取り組む事柄が、どうなっていたら最高かを、思いつく限り書き出してください。※1つ1つ、付箋に書き出していきましょう。

書き出し尽くせた人は、同じようなものをまとめてもらってもかまいません。

書き出したものは、ノートかなにかの左側に寄せておきます。

 

「いや~そんなこと言われても理想とかないしな~」というそこのあなた、

大丈夫です。そんなあなたは「ありたくない姿」を書き出していってください。

つまり「こうなったらいやだ」という姿です。

 

実は人間は好きに理由を持つことが難しいとされていますが、嫌いには理由がたくさん出てくる傾向があります。

好きな食べ物の理由より、嫌いな食べ物の理由の方がすぐに出てくるでしょう?

 

つまり「こうなったら嫌だ」を書き出すことで、外を塗り固めていくことによって「あるべき姿」の輪郭を作ることができるようになります。

②現状を分析する

①のステップが終わったら、その書き出した項目ごとに「今の姿」を書き出していきます。

書き出したものは「あるべき姿」の項目の右横に、少し離して貼っていきましょう。

 

ここで重要なことは、過去や未来のことは一旦無視して、「今の姿」を正確に表現することです。

 

人の考えは、基本的に「過去」か「未来」に傾きます。

ただ、「過去」の記憶は様々なバイアスにより自分の都合のいいように書き換えられ、

「未来」の姿は極端な形で想像されることがほとんどです。

 

「今」の状態に目を向けてください。

③あるべき姿と現状のギャップに気づく

①と②を一生懸命書き出したあなたは、すでに問題のほとんどを見つけられたも同然です。もう一息、頑張りましょう。

 

今、あなたは左側に「あるべき姿」その右横に「現状」が並んでいるはずです。

次はその間に「あるべき姿」と「現状」の「差」を書き出してください。

書き出すときのポイントは「あるべき姿」から「現状」を考えたときに、

「足りていない」と感じること、「ネガティブに感じること」です。

 

この「足りていないこと」「ネガティブに感じること」が問題です。

まとめ

目の前のことを何とかしたいけど、何から始めたらいいのかわからないという人に向けて、問題の見つけ方を3ステップで紹介しました。

①「あるべき姿」を設定する

②「現状」を把握する

③「あるべき姿」と「現状」の差に気づく

このステップを踏むことで、③を終えたときには問題がしっかりと洗い出せているはずです。

 

さあ、片方の手にペンを、もう片方の手に付箋を持ち、チャレンジしてみましょう!

 

参考書籍